画像出ないか・・・。
今読んでいる本はこちら。麦を蒔いている岩波文庫版です。

読み始めたのは、そろそろ終戦記念日だから。
読んでいたらちょうどいい時を同じくして、昭和天皇が「A級戦犯合祀に不快感」という日経発の記事が出た所でした。しかも、これは「元宮内庁長官・富田朝彦氏」によるメモだったというところが大きい。まぁ詳しくも調べていないで右な人は「誰のメモか」などと言っているようです(元三○自動車の会長など戦犯の子息)が、宮内庁長官であるということは、やはり紛れもなく事実であったと思いますね。
そもそも、つい先だってはゴーマニズムなお方が自分の著書の中で「A級戦犯もいい事はしているし戦後に議員などを務めた人間もいる」というようなことを書いていたので、その鼻をへし折るような形でメモが出てきたのも興味深いです。

閑話休題。

私は再三再四言っているように、戦争に行くつもりも行きたくもない(まぁミリタリーなものは沢山あるけど)。
それは、自分の手を汚したくもなければ、それで自分が傷つくのも、カミサンが傷つくのもイヤだから。勿論敵に傷つけられるのもイヤだけれど、自分が手を下すのはもっとイヤ。「守るために相手を殺す」ってのは、何だか気味が悪いと思いませんか。相手だって「守るために相手を殺す」と思っているわけで、堂々巡りでしょ。
ともかく、自分を極限状態に持っていかれての殺戮なんてまっぴらだし、自分は兵隊という名のロボットでもない。
自衛隊がサマワから撤退しましたが、アレだってそう、結局傷つくのは政府でも上官でもない、一般の隊員だから。貢献したと喧伝しているけど、さっぱりその貢献でサマワの人々の暮らしが良くなったのか見えてこないし、聞かれもしない。やっていることはただの上に押し付けられたロボットのように見えた。
もっというと、某官房長官が「徴兵制」を敷くことは流石に今すぐにはしないと思うので、有事には自衛隊員が動員されるでしょう。ということは徴兵がない一般人にとっては「誰かがやってくれる」という他人任せの、そしてその他人にとっては家族一体となっての苦しみがまっているのにもかかわらず、一般の人々は「自分が行くわけではないから」と、北という国を仮想敵国として(官房長官が煽り)国民の目を憲法改正へと動かそうとしているとしか見えません。

一体、あの戦争は何だったのか。

大抵の学徒出陣で戦地に赴いた大学生は、自分の置かれた立場に大きな疑問を持っていることが分かります。家族も苦しむのも見えてきます。
大義を知らずも知っても苦しく、回りも苦しい。
何もかもが灰色に見える時代、「欲シガリマセン、勝ツ迄ハ」という我慢に我慢を強いられる時代。

あれにまた戻ろうとでも言うのだろうか。

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