他にもこういうことを言っている人は多いだろうけど、敢えて言うなれば。

と、色々と書くその前に。
当然、切り替えることが重要で、2戦を勝って終われば1位通過も出来なくはないし、もとよりブラジルと引き分けでも勝ち点4で通過も可能性ではあるし、13日夜のブラジルークロアチア戦如何ではあるけれども気持ちは前にもって行かないといけないと思う。

しかし、敢えて言わせてもらうと、
「オーストラリアを高さだけで恐れていたんじゃないのか」
と。
結構というよりかなり足元が上手い。今の日本の体格だと、オーストラリアに負けはしてもそれほど遜色あるとは言いがたい。であれば、高さ云々よりも、足元での技術のほうを重要視して戦ったほうがいいのではないかという点。向こうはクローズして練習をしていたが、日本が高さというより足元での捌きに弱いという部分と、日本が高さを警戒しているという部分と、2つの点を重視して練習をしてきたのではないかと勘繰ってしまう。ジーコの問題の部分でもあるが、日本もクローズにするべきではなかったか。

「中田と周りに空きがあった」
元々中田はそれほど好きではないのだが、それでもやはり試合を見る、コントロールする術は上手いと思う。しかし、やはり中田は自分の世界を持っているから回りと合わせることはしないし、その中ではやっぱり浮いてしまう部分があった。正直それほど今日はいいパスを見ていない。無論、中田へのマークが厳しすぎるという部分はあるが。中田のように激論をしてチームを鼓舞するのがいいのか、それともみんなで連携してチームを守り立てていくほうがいいのか、それは難しい部分ではあるけれど。

「駒野・茂庭といったDFの経験不足」
まぁどちらも自分が監督だったら使いませんが・・・、中沢やサントス、宮本に比べてこの2人のあわてぶりが目立った感じがする。まぁ、坪井も結構ボールに触らない時点で足を痙攣されていたというのもちょっと体調管理に問題があったような感じがしている。正直、DFはもっと経験を持った人間が連繋してやってしかるべきかと・・・そう思う。

「2トップの決定力不足は決定的」
柳沢はいい時はいい。でもダメな時はとことんダメ。高原も同じ。如何に言ったところで、最後の最後で打たないでパスを送るようなFWは・・・という感じ。日本の悪い部分。自信を持てずにプレーするのは絶対にやめていただきたい。自信持てよ、と。どれだけのサポーターがついていると思ってるんだ、といいたくもなる。そして高原、最後に負けたのに手をはたいて挨拶をしている。得点をしたなら分かる。でも1点も取れず、ましてや負けたんだ、そんなことを出来る状況じゃないでしょ、と。ちょっとは悔しそうな顔をしたのかもしれないけれども、もっと獰猛な雰囲気を醸し出していても良かったのではないか・・・。

暑くて後半の最後に集中力が切れたという感じでしょう。でも、それは相手も同じ土俵なので言っても仕方がない。その時間帯での「必死さ」が見えなかったことが残念でならない。そして、1点をとられた後での「切り替えて点を取ろう」というようなことをいう雰囲気を持たせられなかったチームの中の状況も気に掛かる。「引き分けでもいいか、暑いから」というような、何かぼうっとした流れがそこにはあった。中田がくしくもマルタ戦で言っていた言葉「走らないことにはサッカーが成り立たない」ではないけれども、後半になって酷く足が止まり・・・選手の頭の思考回路も止まり・・・となったという感じです。本来であればうまくボールを回して、ファウルを貰ったりして「勝っている方が有利になる試合運び」というものができたと思うのだが、そうした試合運びが出来なかった、もっというと冷静になっていなかったチームに問題があったのかなと思う。

NHKでは「うちのニッポン応援団」「ぼくも応援するでチュ」みたいな(親バカからの)子供の写真が垂れ流される。これをオーストラリアではどう見たことか。まぁ1点を取れてからしばらくチャンスに点が入らない、DFの足が止まりかけた、という前半最後の部分を見て、そしてハーフタイムのこのNHKの視聴者迎合手法の映像に、正直「あ、これじゃ日本は勝てない」と思いました。オーストラリアでは我武者羅で目の色を変えてやって来た感じがするのに、日本はまさに「観光」気分なというべきか、「勝てるでしょ」という雰囲気が漂っていた。それは、前回大会で(地の利という有利もあったのにも関わらず)予選を勝ち抜いたという変な自信があったからではないのか。ワールドカップは甘くはないということをここから学んでもらわないと、何も変わらない。
もとより、ワールドカップを出汁に子供の写真を全国に垂れ流そうなんて国は、そりゃ負けますよ。ワールドカップで戦争が起こったくらいなんだからね、お祭りではなくもっと現実的に戦っているということを忘れてはいけない。
会場前でのインタビューでの「3-0で日本勝ちま〜すv」みたいな人たちも同じ。変な自信を持っているのは自意識過剰。全てを知った上での「大きなゆるぎない自信」とは違った自信は、全て捨て去るべきではなかったか。「何とかなるさ」みたいな気楽さというか、能天気さというか・・・。ワールドカップの怖さというものを知らない日本人の「井の中の蛙大海を知らず」を見たような気分だった。


しかし。
ジーコの神通力というべきか、それでも何故か今まで色々と神がかりなチームでもある。予選をあと2勝してもらって、何としても決勝トーナメントには出ていただきたい。

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