J’sGOALでも言ってるわ・・・。
2005年8月27日。「どなたかデルリスの取扱説明書を送ってくれないものか」と札幌の地元ラジオ(と思われる)のDJの方が記者席で悲痛に叫んでいたので、その辺りを少し言及しようと思う。デルリスが最も得意とし、自ら「僕のここを見て欲しい」というプレーは、相手の裏へ抜け出し、1タッチ、もしくは2タッチでゴールするというもの。今日見る限りでは、その類のプレーがかみ合ったのは1度も無かった。「ちょっとでも集中を切らすと(裏を)やられる。でも足元がさばけるほうではないから、(ボールを)持たせる分には怖くない(水戸・吉本)」というように、彼をボール回しに組み込んでは長所が生きることは無い。シンプルなサッカーをするか、他の選手がデルリスが使うスペースを空ける動きをすることが必要になる。今日の札幌はその両者とも見られなかった。「自分には無かったが、周りにシュートチャンスを作れたことは良かった(札幌・デルリス)」と試合後に優等生的なコメントを残しているが、彼の胸中、本音はいかがなものだろうか。後半、中盤まで下がってボールを受けるシーンが目立ったが、それは水戸時代から見られるイライラしている時の表れだし、競り合うときにファウルがかさむのも同様だ。
札幌のラジオ(かテレビか)の人間がどう言っていたのかは知らなかったが、少なくも今の札幌にはデルは合っていない。何度も散々書いてきたが、彼自身も鬱憤がたまるほどではないかと思うほど。ここで命名した「袖ノ下監督」さんは、そこを使いきれていないという意味では、監督辞任モノだよ。
札幌の人間も、それほどデルを見ているわけではなく、噂で聞いて獲得したような感じは否めない。だとしたら、フロントも大問題ではないか。
何度も言うように、彼を孤立させる、もしくは彼が得点できていない部分は、この試合でオフサイドの判定ではあったがゴールネットを揺らしたようにあれがベストな形で(裏に抜け出しての爆発的なスピードに合わせてゴールを狙う形が彼のベストである)他の部分においては日本人プレーヤーと比べても遜色がない程度の及第点といった所からだろう。無論、時折ドリブルで上手い部分を見せることもあるが、湘南戦でロスタイムに一度ドリブルで持ち込んだ割にはGKにはじかれたように、ドリブルそのものは怖いものではない(ただし、GKがはじいたその弾は、結局デルの足元に行き、その後冷静にゴールを決めるのではあるが、デルの上手さというのは正直そういう所に出てくるものだ)。
返せとは言わないが、上手く使いきれていない袖ノ下監督には本当に苛立つ。水戸の戦術に合う人間であって、札幌ではやはり合わないのかもしれない。正直、中山元気とかあそこのFWって、スペースを作るような動きしないで自分で打っちゃうよね。それじゃ、デルを活用できないわね・・・。
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