何だか、デルリスがかわいそうに思えてきた。
札幌も汚いけど、もっと汚いのはジャパンマネーを吸おうとしている移籍元のルケニョなんじゃないだろうか。

ルケニョにいた時代だったと思うけど、ACミランなどからの移籍話があったのに、それが叶わなかったというのはルケニョの責任ではないか。
また、ルケニョで今回水戸に突きつけた契約内容は、「完全はダメで、レンタルのみ。よそでいい契約が出来れば、よそに移籍させる」ってモノ。
それを知ってか、札幌が名乗りを上げたと。
他にJ1で2チームのオファーがあったような話だけど、結局合意には至らず札幌に決まったということは、それだけ札幌がお金を出したというのは事実でしょう。
しかし、札幌ってお金がないというか、累積赤字も多くてどこにそんなお金があったんだろう。まぁ、とはいえ観客動員も多いわけで、どっちみち毎年の収入も多いわけだから、そこそこのお金はあったのかもしれない。また、J1に上がれば観客動員も上がるしチケット価格も上げられる。それを狙うために今回「賭け」に出たという部分もあるのだろう(「賭け」という割には堅い賭けだけど)。

一方水戸では、それを断れなかったというのは仕方ないだろう。
そういう契約なんだから。
ただ、どうして札幌が持っていくことが出来たのか、J1の別なオファーでは本当にダメだったのか、金銭面的な部分ではないということは信じるにしても、どうして最初からそういう契約じゃなければならなかったのか。
それは、ややもするとファンをガッカリさせてしまう結果になることを知っていれば、ちょっとはその契約を修正してもらうことも出来るのではないか。
そして、ルケニョとの交渉で、代わりの人間を用意してもらったのが2人のパラグアイ人。うち1人は元京都の人間だとすれば、ロペの方がルケニョが用意してくれたって事だろうか。
いずれにしても契約までにはまだ時間がかかるだろうし、後半すぐの出場はほぼ絶望。もしかしたらホームでの札幌戦で・・・というような感じだろうか。
札幌の汚い所はここでもある。
水戸から急にデルリスを強奪できれば、水戸で急に選手補強が出来ないのは当然のことで、この時期に引き抜くことで、少なくても1ヶ月程度かかれば、水戸のホームでの札幌戦では有利になることも計算しているのではないか。出場できたとしても、それほどのモチベーションは上がっていないだろうし、デルリスに取って代わるだけの逸材かどうかというと、それほどでもないだろうという計算もあったかもしれない(それは「高をくくった」結果にもなりえる「賭け」でもあるが)。札幌としては水戸には結構痛い目にあってきていることが多く、水戸は上位に強いイメージもあるために、この段階での素早い獲得となったのだろう。

勿論、違反はない。
だから、札幌もルケニョも責められない。水戸もお金がないことを考えると責められない部分もある。
そうなると、デルリスがかわいそうではないかと。
最後の水戸の日、彼は水戸のファンの1人に「デルリス」と日本語の文字が入ったサインつきのスパイクと、併せて色紙一杯に書かれたメッセージを送っている。ある意味水戸での生活とプレー、そしてファンとの交流というのは、デルリスにとっては本当に嬉しかったのかもしれない。
23日の札幌での最初の練習では400人が集まり、水戸のおよそ10倍程度の観客が来たそうだが、場所はドーム。ファンとの距離が離れており、これを彼がどう思うかだろうと思う。

ともかく・・・。
札幌で水戸戦以外で活躍してもらい、早くJ1に決まって欲しい。
そしてデルリスがパラグアイ代表に選ばれ、来年のワールドカップに出る姿を拝みたい。今はそれだけだ。

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