DVD 東映 2004/02/21 ¥4,725

やはり、この国では何だかんだと言っても、企業の社会の中では、「武士道」が流れていると思う。

いくら言ったところで、青色ダイオードの発明対価はあれ以上の高くはならなかっただろうし、それは日本のサラリーマンが、「上司」や「会社」と言う「将軍」や「幕府」という存在と同じように、「武士道」が根底にあるからではないのか、と。
だから、滅私奉公のような感じは今でもある。

さらに、今のような経済状況だと、さらにその度合いは増す。

この映画の中では、「ダムを作る」と言うことのために、恋人を利用した(利用せざるを得なかった)サラリーマンが出てくる。結果として恋人を失い、主人公は苦悩に苛まれる。

さすがにそこまでの露骨な「武士道」はないにせよ、やはり自分にはこういった考え方が納得できないのでありました。
(「日本残酷物語」と言う映画もそうだけど、昔の映画ってやっぱり考えさせられてイイ。それは元々本だけどね。)

人は尊厳されるべき存在であり、それのない生活と言うのは人間としてはとてつもなく根暗いものであることを思い知るだろう。
実際には、日本国憲法25条にもある「生存権」と相まって、非常に重要なことなのだが、なかなか日本人の多くに知られていることではないのが残念だ。前にも生存権の条文を書いたけども、非常に重要な条文なんだけどね。
(例えば、この冬にも凍死するホームレスの人たちが多いけども、「生存権」を考えると、彼らも助けないといけない。しかし、一般的には「ホームレスは努力しないからそうなった」などの偏見があったり、逸脱したものでは「ホームレスは社会悪」と私刑にする若者がいたり。それがこうした活動を阻害していることは明白。「生存権」の重要性をもっと理解できるとこうしたことは無くなるんでしょうが。)

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