10月19日付 ニュース 社会の報道「超大型の台風23号、沖縄に接近 (nikkansports.com)」へのコメント:

はい、てなわけで、今日はマスコミにいた人間からメディアリタラシー企画です。

ここで突然の問題!

「大型で猛烈な台風」
「超大型で強い台風」

どちらが風が強く危険でしょうか?

今回の23号は、「超大型で強い台風」です。
しかし、より危険なのは、前者の「大型で猛烈な台風」です。
つまり、
「大型」「超大型」は風が及ぶ範囲の広さを、後者は風の影響力を示しているわけです。

今回の台風のように、マスコミは挙って「超大型だ」「猛烈だ」と書き表しますが、どちらがより危険なのかをきちっと把握する必要があります。マスコミは、よりキャッチーなコピーを考えようとしますからね。
台風の強さの階級分け           風の大きさの階級分け
階級 最大風速                  階級 風速15m/秒以上の半径
弱い 17m/秒以上〜25m/秒未満      ごく小さい 200Km未満
並の強さ 25m/秒以上〜33m/秒未満   小型(小さい) 200Km以上〜300Km未満
強い 33m/秒以上〜44m/秒未満     中型(並の大きさ) 300Km以上〜500Km未満
非常に強い 44m/秒以上〜54m/秒未満  大型(大きい) 500Km以上〜800Km未満
猛烈な 54m/秒以上               超大型(非常に大きい) 800Km以上

とまぁ、昔はこんな形で分けていたのですが、それでは「ごく小さく猛烈な台風」と「超大型で弱い台風」のどちらがより危険なのか分かりにくく、混同し事故があってはならないということで、また「ごく小さく弱い台風」とは言え台風は台風で、災害がある可能性を鑑みると、その表現は宜しくないだろうということで、
強さの階級分け 階級 最大風速
強い 33m/s(64ノット)以上〜44m/s(85ノット)未満
非常に強い 44m/s(85ノット)以上〜54m/s(105ノット)未満
猛烈な 54m/s(105ノット)以上

大きさの階級分け 階級 風速15m/s以上の半径
大型(大きい) 500km以上〜800km未満
超大型(非常に大きい) 800km以上

という区分にしました。

以上、マスコミのキャッチーなコピーには気をつけましょう、と言う情報でした。

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