26年前の殺人で男が自首　特定失踪者名簿の女性 [朝日新聞]

08月22日付 朝日新聞の報道「26年前の殺人で男が自首　特定失踪者名簿の女性」へのコメント：

　26年前に東京都足立区立中川小学校の女性教諭を殺害したとして、千葉県に住む元同小警備員の男（68）が警視庁綾瀬署に自首、同庁捜査1課が22日、男の供述に基づいて同区内の男の元自宅を捜索したところ、床下から、この女性とみられる遺体が見つかった。

　女性は、北朝鮮による拉致被害者の可能性を否定できないとして、昨年9月から「特定失踪（しっそう）者」とされていた。捜査1課は男を殺人と死体遺棄容疑で東京地検に書類送検するが、すでに公訴時効が成立しており、不起訴処分となる見通し。

　殺害されたとみられるのは、同区綾瀬2、元同小教諭石川千佳子さん（当時29歳）。

　男の供述によると、男は1978年8月14日午後4時30分ごろ、当時勤務していた同小の廊下で石川さんと口論となり、口をふさぐなどして殺害。当時住んでいた同区内の自宅まで車で遺体を運び、床下の地中に埋めたとしている。当時、学校は夏休みだった。

　男は21日昼ごろ、綾瀬署に1人で自首してきた。捜査1課が22日、男の元自宅の1階和室の床下を捜索した結果、地下約1・1メートルの地中から、防水シートに包まれ、一部が白骨化した遺体が見つかった。

　男は、元自宅で妻と2人で暮らしていたが、土地区画整理の対象となったため、今月に入ってから千葉県内に転居していた。

　男は、自首した理由について、「家が取り壊しになれば、遺体が見つかり、事件が発覚すると思った」と供述しているという。

　石川さんは、北海道小樽市出身。行方不明になった後、家族が北海道警に捜索願を出していたが、10年後の88年8月に警察の家出人捜索は打ち切られていた。

　北朝鮮による拉致被害者を調査している「特定失踪者問題調査会」は昨年9月、不明者リストに石川さんを追加し、ホームページなどで顔写真と行方不明時の状況などを公開していた。男は、こうした経緯は知らなかったという。

　同調査会によると、石川さんは殺害されたとされる2日前の8月12日までの約2週間、欧州へ研修旅行に出かけていた。15日以後の当直勤務に出勤しなかったため、同小の校長が小樽市の弟に連絡を取っていた。

　「特定失踪者問題調査会」の荒木和博代表は「石川さんが亡くなっているのが事実であれば、非常に残念。殺された経緯や、なぜ今になって男が名乗り出てきたのか、事実を確認したい」と話している。

　石川さんの弟の憲さん（53）は22日夜、小樽市内の自宅で、「8割方、拉致だと思っていた。拉致なら生きている可能性があると思っていたが、一番悪い想像が当たってしまった」と語った。

何でも北の仕業って思うのはどうなのかね。
特定者の多くは、こういう殺人事件などに巻き込まれたりしたんではないかと思っていたけど、本当にそうだったわけだ。

「特定失踪者問題調査会」の荒木和博代表は「石川さんが亡くなっているのが事実であれば、非常に残念。殺された経緯や、なぜ今になって男が名乗り出てきたのか、事実を確認したい」と話している。

事実を確認したいって・・・。
そこまで権力があるのかな・・・。

ともかく。
そりゃ、被害者の家族は、「生きている」と思いたいだろう。それは、北の仕業って思いたいだろう。
そして、いつか帰ってきてほしいと思うのは自明のこと。

だから、そう思いたい気持ちも分かる。

でも、何でもかんでも北のせいにするのは、日本人の悪い癖。
連絡会がどう思っているのか分からないけど、少なくてもそれを恥じなくてはいけないと思う。北に（間違っていたことを）謝罪をするのか。
しないとは思うけど、やはり過ちにはきちっとして欲しい。