テレビ局にいた人間だからこそ思うようになった。

そもそも、中国・重慶の観客の映像の編集はひどいものがある。変にメッセージを入れるように作っているように思う。

女の人(若い人ね)が中指を立てているところ。
若い男性が中指を立てているところ。
観客が投げた空き缶(?)が警備員の女性の頭に当たるところ。

あの映像は、見てみても分かるように、日本のサポーターの誰かが撮影した映像だろうけど、それ自体がもう何かメッセージをこめた編集だったのかもしれない。
そう考えなくもできないか、と疑ってみる。

すると、新たに映像で気がつくことがある。

笑って中指を立てる中年男性。
周りの人間が苦笑い。

つまりは、酔っ払いだったり、ちょっと熱くなった観客だけなのではないのか。
そんなの日本でもいっぱいいるよ。Jリーグの試合。
浦和だの仙台だの、鹿島だの・・・。

日本も叩かれてきているから、それに経済状況の悪化などで外国人に対してのイメージが悪くなっていると言うこともあり、そして新右傾化のメディア台頭もあって、ああいう映像を「日本たたき」として流すことが、視聴率を上げる一つの手法になっている。
そして、テロップでも例えば古印体(こいんたい)を使うとかね。おどろおどろしいイメージを持たせるとかがあるわけだ。
テレビ業界というのは、そういうことには上手なわけです。
なので、メディアリタラシーもしっかり持って見ていかないと、大きな失敗をしますよってことを、知っておかないといけない。

「中国は悪」「韓国は悪」「台湾は悪」

という簡単な方程式を植えつけられるだけではなく、自分の視点を持たないとね。そのためには、基本はNHKを見るとか、新聞は何紙か読んでみるとか、本当に気になるなら現地に行ってみるとかは必要。
簡単に踊らされる人間にだけはなりたくないね。

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