1日経って・・・ホーリーホックの感想
2004年6月14日結局、選手層の薄さというのは、どうしようもないってことね。
J2ではフロントにお金があるかどうかで決まるってこと。
以下、前田監督のお言葉です。
心して聞こう。
更に、J’sGOALの戦評。
という感じ。
前田監督云々というよりも、選手層の厚さが重要ってことが、改めて分かった試合。
そして、その中で自信を無くすと、どんどん落ちてしまうという怖さを思い知った。
J2ではフロントにお金があるかどうかで決まるってこと。
以下、前田監督のお言葉です。
心して聞こう。
○前田秀樹監督(水戸)コメント:
「前半のリスタートの1点目が全てです。内容は暑い気温の中で、選手たちがボールを大事にしすぎました。山形はうちにボールを回させて、リトリート(下がる)してました。そしてそこに入ってくるボールに対してカウンターを狙ってきた。そうしたサッカーに対して水戸の選手は何もできなかった。ボールを回しながら作っていくというところの能力のレベルが低いですね。それで難しいゲームになってしまった。裏へのスペースをつきたかったんですが樹森、磯山の関係がうまく機能しなかったですね。セカンドボールを拾うということができなかった。やろうとした事が中途半端になった。それが前半の流れです。
後半は2点のビハインドということで3トップにしました。リスクはありますが、今回初めて松浦、小林、磯山の3トップを試してみました。そういう意味では点が取れましたからこれからのオプションとして考えていきたいです。
−マルキーニョの攻撃参加がもう少しほしいと感じましたが。
彼の運動量がチームにとってマイナスなところがある。フィードといったところの技術は高いのですが、守備になった時について行けない。攻撃の時はボランチの一人は攻撃参加しないとダメ。運動量が必要なので、栗田の運動量が多くなる。うちの台所事情では苦しいところですね。ミーティングではしゃべってますし理解しているとも思うんですが、ディフェンスのところでついて行けない。2点目はマルキーニョが振り切られてしまった。そういう選手がいればもっと安定しますし、今は選手層に問題がありますね。運動量が多い山形のようなサッカーが水戸にはいいのかもしれない。蹴ってつないで拾ってというサッカーの方がいいのかなと。
反省点は大事にしすぎたということ。センターバックの森が故障しているのも痛い。川前も良くやってくれてますが、年齢の事もありますしあれだけジャンプして競っていたら、競り合いで遅れてきますし。
−後半は栗田が開く場面が増えましたが。
後半になって松浦を入れて(秦)賢二を上がり目にして左サイドに栗田が入る形になった。彼はレフティーなのでそこに入っていきがち。左右使えればいいんですけどね。
−今日の山形のサッカーが水戸の目指すサッカーなんでしょうか?
サッカーのベースは走らなければならない。もちろん闇雲に走ればいいというものでもないですが。うちの走れる選手は小粒ですね。だからリスタートで不利になってくる。180cmを超える選手が5〜6人いないとリスタートはきついですね。そういう選手を選ばないとダメ。選手の能力、身体的な所、技術を考えてチームを作らないといけない。それらを全て持っていたらJ1に行ってると思いますが(笑)。
−アグレッシブさが足りない。精神的な所の問題があるんでしょうか?
勝つことが薬ですね。こういう状態になるとね。声は出しているんですが、自信がない。引っ張っていく選手がいない。声を出せばいいというものでもないけど、そういう意味では山形の大島選手はすごいリーダーシップを持っている。そういう選手は必要だと思います。
−GKで鏑木選手を起用しましたがこれについては?
福岡戦でかぶって1点取られましたが、GKは練習試合だけでは感覚がつかめない所があります。本番でやらなければ経験は積めない。鏑木も精神的に弱い所がある。福岡戦でミスがあったが、もう一度使ってメンタル的に強くなってもらいたいと思って使いました。選手はそういうミスを克服して上達していく。ミスを一度したからといって、使わないと伸びていかない。彼にはいい経験になったと思います」
更に、J’sGOALの戦評。
【J2:17節 水戸 vs 山形 レポート】3点目が取れず大苦戦の山形。水戸は遅すぎる反撃が悔やまれる。
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この対戦では恒例となっているという水戸サポーターと山形サポーターとの試合前の掛け合いが爆笑のうちに終わり、選手がピッチに並んだ。
この試合に臨むにあたり山形の鈴木監督は「勝ち点3を重視」していたという。第二クールに入って失速気味の山形にとって、この試合はどうしても勝たなければならないものとなっていた。それは水戸が10位のチームであり、お互いの順位の比較から「勝ち点3を取って当たり前」という前提が多くの人の賛意を得てしまうからだ。もちろんそうした期待や何となく作られていく空気が勝負にとって危険なものであるというのは、プロスポーツの世界を見た人であれば誰もが痛いほど知っている事である。だからこそ、鈴木監督は質よりも結果を重視した。
厳しい覚悟で試合に臨んだ山形にとってラッキーだったのは、試合開始直後の5分に、あっさりと先制ゴールが決まった点にある。
「しっかり当てることを考えました。なかなかないですよ」と古川は久しぶりのFKからの得点について口にした。
水戸の前田監督も「前半のリスタートの1点目が全てです」とこの得点の意味を重視している。
この先制ゴールで流れを引き寄せた山形は試合を優位に進める。芝が均一に生育していないため、細かいギャップが存在したピッチの問題もあって、山形はロングボールを多用してきた。元々当たりの強さには定評のある大島と、今季初先発となった根本とのコンビは、鈴木監督の思惑通りに前線でタメを作り、結果として試合の主導権を奪うことにつながった。39分には細かくパスをつないで左サイドをえぐると内山が折り返したクロスを大島が頭で合わせてリードを広げる。
2点のリードを奪えば、後はムリをせずに自分達のペースで試合を進めればいい。後半に入ると、山形は後ろでゆっくりとパスをつなぎ、前に出てきた水戸に対してカウンターを仕掛けて追加点を狙う、という形で試合をリードした。
「山形はうちにボールを回させて、リトリート(下がる)してました。そしてそこに入ってくるボールに対してカウンターを狙ってきた。そうしたサッカーに対して水戸の選手は何もできなかった」(水戸・前田監督)
ところが山形にとって誤算だったのは、圧倒的にチャンスを作り出しながら試合を決定づける3点目が取れなかった事だった。
山形の古川が「あれだけチャンスを作っていたのに、ゲームを決める3点目がなかった。それが今後の課題ですね」と語ったのは、83分に水戸が松浦のゴールによって1点を返した後に息を吹き返し、猛然と同点ゴールを狙ってきたからだった。
遠かった点差が、ワンゴールによって突然射程圏内に入る。2点差の試合が1点差になった時の怖さは語り尽くされているが、この日の水戸も終盤のこのワンゴールによって形勢を逆転し一気にペースを握った。山形は勝ち点を2つ失ってもおかしくないという劣勢に追いやられたが、前田監督をして「すごいリーダーシップを持っている」と言わしめた大島の落ち着いたボールキープなどによって水戸の気勢をそいだ。
結局、最後まで試合の行方は見えなかったが山形がそのまま1点差を守りきり、逃げ切るという試合だった。
なかなか勝ち点をのばせない水戸だが、山形との違いは運動量にあるように思えた。その点は前田監督も認識しており、今後の巻き返しをどのように図ってくるのか、楽しみである。
という感じ。
前田監督云々というよりも、選手層の厚さが重要ってことが、改めて分かった試合。
そして、その中で自信を無くすと、どんどん落ちてしまうという怖さを思い知った。
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